こんにちは、ソムリンの浦川です!
今回のワインはアメリカ・カリフォルニアのスコリウム・プロジェクトが造る『ザ・プリンス・イン・ヒズ・ケイヴス ファリーナ・ヴィンヤーズ2011』をご紹介します。
生産者であるエイブ氏は、もともとギリシャ哲学の教授をしていたらしく、このワイナリーの信念は「生涯学習」。彼は尊敬するワイナリーのワインを参考にしながら、実験的にいろんなワインを造り出しています。
結果、「え、これ商品化すんの?」っていうワインがリリースされる事もあったりw 成功も失敗も含めてとにかく試して、いろいろ経験して、日々勉強する事で、自分自身が求めるワインへと近づけているんですね。
このワインも、きっとそんな中で生み出されたワインなんでしょう!
ザ・プリンス・イン・ヒズ・ケイヴス ファリーナ・ヴィンヤーズ2011
ワインの特徴
濃い黄色の色調は、白ワインとは思えない程。もうオレンジ色に近いです。香りには柑橘やハーブの香り、そしてスパイシーなイメージがあります。味わいには渋みを感じ、柑橘の皮をワインに漬け込んだかのよう。初めて飲む人には「なに?こんなワインあるの?」って言われそうです。
これはまさに「オレンジワイン」ですね!別にオレンジが入っているわけではないですよ~!
白ブドウを赤ワイン造りと同様に、皮も一緒に発酵させる醸造方法で皮や種からタンニンや旨味を引き出して造られるワインをオレンジワインと言うんです。
生産者であるエイブ氏が「俺もこんなワインを造りたい!」と言って造り始めたんですかねw
お薦めのマリアージュ
鴨のコンフィ withオレンジソース
このワインのオレンジなどの柑橘の風味には、鴨コンフィに合わせたいですね。鴨と言ったらオレンジソースが相性抜群ですから、これをワインで再現してしまおうっていう事です。鴨はコンフィにしてあるので旨味が凝縮していますから、ちょっと強烈なオレンジワインはバッチリ合います!一緒に味わう事で、鴨がネギではなくオレンジを背負ってきた光景が眼に浮かびますw
ソムリンポイント
ザ・プリンス・イン・ヒズ・ケイヴス ファリーナ・ヴィンヤーズ
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* ソムリンポイントとは?
この価格帯のワインの平均点:4.95pt
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エイブ氏の哲学がワインを通して感じられますな!彼とブドウ畑で飲み明かしたいですぞ〜!
ソムリンポイント
ソムリンの独断と偏見で付けたワインの評価ポイントです。判断基準の一つとして参考にしてください。
- 0〜2pt:ワインは楽しみ方次第ですなー
- 3pt:良い
- 4pt:美味しい
- 5pt:素晴らしい
- 6pt:拍手
- 7pt:記憶に残る
- 8pt:感涙モノ
- 9pt:歴史に残る
- 10pt:伝説レベル
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価格帯別平均ポイント
ソムリンの独断と偏見で付けたワインの評価ポイントです。判断基準の一つとして参考にしてください。
価格帯 | 平均Pt |
---|---|
500〜1,000円 | 1.00pt |
1,001〜1,300円 | 1.56pt |
1,301〜1,600円 | 1.86pt |
1,601〜2,000円 | 2.48pt |
2,001〜2,500円 | 2.81pt |
2,501〜3,000円 | 3.30pt |
3,001〜4,000円 | 3.78pt |
4,001〜5,000円 | 4.24pt |
5,001〜6,000円 | 4.70pt |
6,001〜7,500円 | 4.95pt |
7,501〜10,000円 | 6.04pt |
10,000円〜 | 6.70pt |
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今回のスコリウムプロジェクトなんですが、ギリシャ語の「scholion」に由来するらしいです。
「scho」っていう最初の文字は学校の「school」の接頭語ですね。このスコリウムプロジェクトを通して「ワインを(に)学ぶ」という意味が込められているそうです。さすが「生涯学習」を掲げるエイブ氏ですね。
いや〜、今日も素晴らしいワインを紹介しちゃいましたw
それではまた次回!カンパ~い!^^