こんにちは、ソムリンの浦川です!
今回のワインはフランス・ローヌ地方の『ル・カブ・デ・ザコリット』です。
このワインに出会ったのは、私がまだワインの世界に入って間もない頃でした。
「最近流行っているビオワインとはどないなもんなのか?」と思い、勉強を開始。しかし始めてみたものの、ビオワイン独特の香りにちょっと苦手意識を感じていた時期だったと記憶しています。
知り合いのワイン屋さんに「これマジで旨いよ〜」としたり顔で出され、期待とちょっとしたイラつきを覚えた記憶がありますw
あれから数年。ここでこのワインを紹介している時点で、あの店長にうまくやられた気がしてならない浦川です。
ル・カブ・デ・ザコリット2013
ワインの特徴
飲んだらすぐにビオワインと判別できるほどの、ビオ感が前面に出ていますね。
なんと言っても香りにビオの独特な腐葉土や藁のようなイメージがあります。まるで歩くのを止めたくなるような薄暗い森の中にいるような気分になってしまいます。
しかし、ここで飲むのを止めてはいけません!ちょっと空気に触れさせてあげることで、すぐに薄暗い森は抜けて、ブルーベリーやカシスのような華やかな香りが顔を出します。
味わいは果実のフレッシュさにちょっと刺激ある果実味。この果実味に圧倒されるんですが、なぜか心を許してしまう。また一口、また一口と、ついつい飲んでしまうんです。
最初はとっつきにくいですが、後から愛情を持って接してくれるワインです。ちょっとツンデレなところがありますね!w
ちなみに名前の『ル・カブ・デ・ザコリット』ですが、「Cab カブ」はブドウの品種であるカベルネソーヴィニョンの略称で、「Acolytes アコリット」とは友達や仲間を意味しているらしいです!(ギリシャ語で本来は「使い」の意味らしいです。)
お薦めのマリアージュ
鹿肉のカシスソースがけ
ビオワインにはジビエが合いやすいです。まずは溢れんばかりの肉汁を頬張りながら、カシスソースの塩味とフルーティーさを感じましょう。そこにワインを流し込みます。ソースにワインの果実味とタンニンがのることで、さらに料理をワインランク上の存在に昇華してくれます。
ソムリンポイント
ル・カブ・デ・ザコリット
4
* ソムリンポイントとは?
この価格帯のワインの平均点:3.78pt
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本当に鹿が食べたくなってきましたぞ!ソムリンがマタギになったら、このザコルのせいで間違いないですぞ!
ソムリンポイント
ソムリンの独断と偏見で付けたワインの評価ポイントです。判断基準の一つとして参考にしてください。
- 0〜2pt:ワインは楽しみ方次第ですなー
- 3pt:良い
- 4pt:美味しい
- 5pt:素晴らしい
- 6pt:拍手
- 7pt:記憶に残る
- 8pt:感涙モノ
- 9pt:歴史に残る
- 10pt:伝説レベル
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価格帯別平均ポイント
ソムリンの独断と偏見で付けたワインの評価ポイントです。判断基準の一つとして参考にしてください。
価格帯 | 平均Pt |
---|---|
500〜1,000円 | 1.00pt |
1,001〜1,300円 | 1.56pt |
1,301〜1,600円 | 1.86pt |
1,601〜2,000円 | 2.48pt |
2,001〜2,500円 | 2.81pt |
2,501〜3,000円 | 3.30pt |
3,001〜4,000円 | 3.78pt |
4,001〜5,000円 | 4.24pt |
5,001〜6,000円 | 4.70pt |
6,001〜7,500円 | 4.95pt |
7,501〜10,000円 | 6.04pt |
10,000円〜 | 6.70pt |
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生産者であるオリヴィエ・ルリッシュ氏は、実はブルゴーニュでトップドーメーヌの1つである『ラルロ』で醸造責任者を行なっていた超凄腕のワイン醸造家。そんな彼が今までの評価をリセットし、夢であった自分のワイナリーを立ち上げ、誕生したのがこのザコルなんです。
新たな挑戦、そして成功。彼のワイン造りはこれからも挑戦と成功を繰り返して、進化していくに違いありません。
いや~、今日も素晴らしいワインを紹介しちゃいましたw
それではまた次回!カンパ~い!^^